時は流れた!
最初のきっかけ
がなんだったのか思い出せないが US の CS (Computer Science) master program に apply することにした。自分の現在の最終学歴は 20年以上前に日本で取った Bachelor of Engineering のみ。大学を卒業して働き始めてから学校には全く縁が無かった、ある意味避けてきたと言ってもいい。
大学生の頃は
お世辞にも成績が良くなかったので、大学院を目指すほどの motivation は無かった。もちろん大学 2年生になってすぐに父が亡くなり経済的に不安になり (excuse としては都合がいいが) 余裕が無かったというのも事実としてあった。家族の help もあってかろうじて大学卒業まではなんとかなりそうだったが、一刻も早く自分の生活費くらい稼がなければならないと思っていた。幸か不幸か就職にはそれほど時間をかける必要もなく、比較的家から近い software の会社に就職できた。就職できたことによる解放感と安心感は忘れられない。就職した先では UNIX 環境での仕事だったのは今考えてもとても運が良かったと思う。その後日本で 2回転職し3回目の転職で渡米。米国でもその後 8回転職し、長い空白を挟まずにずっと働き続けてこれた。比較的専門性の高い domain の仕事をしていることもあり、まだしばらくこのままでも行けそうだとは思う。
一方
今の software engineer としての skill はほぼ 100% 現場の hands-on で吸収したものだ。新卒で入った会社で基本的な C の programming の training はあったが、本当に基本的なものだった。今考えるとあれで業務をやっていたのだから恐ろしいが、当時はそれ以上に何も知らなかった。StackOverflow はもちろん商用の Internet も web も無かったから(よく考えたら fj の newsgroup はあった) ひたすら本を読み漁っていた。初期の O’Reilly の本も随分お世話になったし Richard Stevens の Advanced Programming in the UNIX Environment (詳解 UNIX Programming)は穴が開くほど読んだ。しかし業務で使う部分に関しては深く学んでもそれ以外の部分にたくさん穴があるように感じる。大学の専攻が CS とはちょっと違ったため、基本的な部分で足りないと感じることは多い。体系的に一回 computer science を学ぶのは必要かも知れない。
そういった理由とは別に
転職する度に転職先の会社で行われる background check が若干面倒だというのもあった。Background check というのは多くの場合 employer から 3rd party の調査会社に依頼され、質問に答えていく形で、過去に勤めた会社の上司の連絡先、大学の transcript などを提出するが、日本の大学を出ているせいで大学の background check は automatic にはうまくいかない。もちろん嘘はついてないが毎回そこで時間がかかる。煩わしい。US で大学院を卒業すればその部分はいくらか楽になるのは間違いない。
ここ数年
仮に大学院で CS を学ぶとしても子供たちが大学卒業してからでいいかなと漠然と考えていたが、そうすると自分も50代後半になってしまうし何のためにやるのかちょっと良く分からなくなりそうだ。一方幸か不幸かこの pandemic のせいなのか online で取れる graduate の course はパッと search してみてもかなりあるというのが分かった。しかも tuition もそんなに高くなさそうだ。時間的にも経済的にも10年前に比べると余裕があるし、今すぐやってもいいかも知れないと思い始めた。
このような理由で
2か月くらい前からいろいろ調べて online で且つ時間に融通の利きそうな graduate program をいくつかに絞り apply してみた。そして今日(9/1/2021) ようやく全ての requirement が揃い、CS master の admission が通り20数年ぶりに学生になった。
次は
実際の application と admission の process。どのようにして今度の master program を選んだかについて書こうと思う。